深馬くんに、染まりました。

こんばんは、えむです。

今日は染、色について書きたいと思います。

 

正門良規 初主演舞台 「染、色」

 

どうしても、観に行きたいなって思った舞台。FCで申し込みしたときも、一般の時も、チケット取れなかった正門くんの舞台…💦

 

大千秋楽にまさかの配信決定のお知らせ…!!!!!!

めちゃくちゃ嬉しかったです!!

原作読んだり、ゲネの映像を見たりして、めちゃくちゃ正門くんの本気みたい…!ってなっていたし、

原作読んでも、レポ読んでも、私の読解力では、あまり良く分からず、配信見たいなって思ってたので!!

 

配信直後、放心状態で考察っていうのかな?レポ?…感想を書いていきたいと思います(笑)

ちゃんと、書けるか不安ですが。

 

以下、ネタバレ注意!!

 

まずはじめに、正門くんのお芝居には、無駄がないなって思いながら見てました。

上手くは言えないのですが、伝えようとしたことをしっかり伝えられているというか。

あと、乱暴というか急に怒鳴る正門くんが意外で新鮮だったし、狂気じみた笑い方とか見てうわ、すご。ってなったし、コンテンポラリーダンスのような動きが圧倒的だった。

それに、杏奈が、作品を見てすごい!って褒めてるのに、どこか納得いってない表情とかがすごいうまいなって思いました。

 

さて、ここから舞台の内容について話していきます。

 

場面ごとに変わっていく、物語の中心人物3人の衣装が、すごい特徴的だなって思いました。

最初、深馬くんは白T、杏奈は白いトップスと穢れのない感じがしました。

次に、杏奈は色んな服を着ているのに、深馬くんはずっと白Tを着ていて、上に羽織っているシャツだけがくすんだ色になりましたが、ずっと変わりません。

そして、途中で登場したまみは黒い服。

まみに出会ってもなお、深馬くんの服は中々変わらないのですが、ある場面を境にして黒い服になります。

なぜか分からないけど、黒い服着た深馬くん見たとき、すごい苦しかったです。

深馬くんの服とまみの服の色の対比を見たときに、まみが悪魔で深馬くんが天使に見えました。

実際に天使というか、悪魔と天使の比較でそのような感じがしました。

 

深馬くんが描いていた、キャンバスが白いままっていうのがずっと気になっていたんですが、あれは夢とはまた違うと思うけど、幻想というか深馬くんの世界、ってことだったんでしょうか…。

教授が深馬くんに成り代わろうとしていなかったことや、深馬くんが自分自身で絵を壊していたことから、まみも存在していなかったのだろうか…?

個人的な解釈としては、まみは深馬くんが作り出した、もう一人の自分ってことなのかなって思いました。

深馬(みうま)くんの最初と最後の文字をひっくり返すと"まみ"になるし、

舞台の最後に、まみが白い服を着ている事から、深馬くんの中で、まみはしんだのだと思いました。

また、まみは、「自分の死体は自分では見れない」と言っていたし深馬くんは「作品を完成させることはしぬことだ」と言っていたし、"最期"って1つのワードだと感じました。

あと、教授の狂気じみた笑い方が深馬くんと似ていたりと、深馬くんの世界なのかな思いました。

 

ここで気になったことが2つあって…

1つは、セットの構造です。

現実と非現実を表していたのか、よく分からなかったのですが、ああいう形初めて見たな〜ってなりました。

2つ目は、舞台中で出てきた作品です。

美術には、詳しくないのであの作品に似ているから、こういう考察になるかなとかが出来なかったのですが、すごい気になりました。

 

考察はここまでにして、感想を話したいと思います。

 

もう、とにかくなんて言っていいか分かりません。

内容が激重すぎて、1人で見て、とてもじゃないけど抱えきれませんでした。

2時間半、見ながらずっとドキドキしていたし、気付いたら泣いていました(笑)

杏奈が面接で深馬くんを尊敬していると、話してる手前で致していたり、加藤くんの"人"とは。という考え方が表現されているのかな。って思いました。

杏奈が美大生の言っていることが分からない疎外感とか、深馬くんとうまく行っていない感じとかが、ひしひしと伝ってきて、見ててすごい辛かったです。

ただ、所々の所作に正門くんが滲み出てて頭抱えたり、

ビール飲んでる正門くんを見て、お酒飲んでる人のそれだ…ってなったり、

肩車とか引っ張るシーンで、正門くんってやっぱ男の人なんだな〜と感じたり、

とちょいちょい私情を挟めながら見てました。

もう、最後の方は迫力が勝って、全然正門くんに見えていませんでしたが。

プロジェクションマッピングのような演出もすごかったです。

 

とにかく、"染まる"ってこともそうだけど、"色・色彩"って概念がすごい関わってたなと思いました。

 

「染、色」思ってた以上に色んな意味で生々しかったし、人の欲望が渦巻いてて過激でした…。

 

原作と、比較して思ったことは…

原作の市村は割と表向きは、がっつり優等生だったけど舞台では、最初から杏奈と上手く行ってない感じだったし、そんなに人も良さそうじゃない。

杏奈の名前は変わっていなかったけど、市村が深馬、美優が真未になっていたのが気になりました。

でも原作と、意図されていることが違う感じがして、また違った感じで、内容を楽しむことが出来ました。

 

 

「染、色」と並行して、グレショーや逆転人生の演技のお仕事を、そつなくこなしていく正門くんのポテンシャルすごっ!かっこいいなぁ〜って思いました。

原作を読んだとき、正門くんと市村くんは真逆な人のような感じがしていたし、正門くんが演じたらどうなるんだろう?って思っていたのですが、

正門くんなりにちゃんと落とし込んで、演じきっててさすが、Aぇの俳優枠だなってなりました。

 

また、正門くんのお芝居みたいな。

 

深馬くんに染まった、理系大学生の考察でした。

非常に長かったと思いますが、最後まで読んで頂けたでしょうか?(笑)